baby ep インタビュー風解説

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音源をリリースしようという気持ちにまで復活したきっかけは、やっぱ友達ですね。

── baby epの発売おめでとうございます!

ありがとうございます!

──音源をリリースするのは、SUNBEAMSの「ONE BY ONE」以来の実に6年ぶりになるわけですが、その間何をされてたんですか?

「ONE BY ONE」リリース後、SUNBEAMSでも活動してたんですが、メンバーの事情でライブができない状況になり、ほそぼそとソロや別バンドQ-BRICKで活動をしていました。平行してやっていたWEB関連の仕事が忙しくなり結婚式、敬愛するPealOutの近藤氏、高橋氏を招いてのライブイベントをやった時点で完全に燃え尽き症候群になり、約2年ほど音楽活動をやめてました。

── 音楽活動やめた時はいずれ復帰することは考えてたんですか?

一応、音楽自体を辞めたつもりはなかったんですが、音楽をやる元気が完全になくなってました。1000sayという東京のバンドの大阪でのライブに誘われて観にいったりしてたんですが、彼らすごいたくさんの機材を持ってきてライブするんですね。それを観て今の俺にはこんだけの機材を運んでライブをやる気力はないなと(笑)音楽活動って大変なこといっぱいあるんですけど、それ以上に音楽をやることの喜びが勝つからやっていけるわけで、もうしんどいが勝ってしまった。。。

── そうなんですね。。。今回音源をリリースしようという気持ちにまで復活したきっかけは何ですか?

やっぱ友達ですね(笑)まぁいずれ音楽はしたくなるだろうと。それまでは、無理に音楽やらなきゃとか考えないでおこうと思いました。2014年のあたまくらいにぼんやりそろそろかなって思ってたタイミングでThe Antsのhide-a-kingや後輩の夏井くん、沸き出せ温泉ズのじゅんちゃん、イベンターのぐらさんにたてつづけにライブを誘われたんです。それで、なんとなくライブに復帰することになったんですが、沸き出せ温泉ズのじゅんちゃんのイベントで出演者が順番にレコ発をするという企画をやってて、その年末にとうとう「次は君の番や!」と言われました(笑)
これは、やらなあかんタイミングやなと思って期間も短いのを承知でやることにしました。

バンド名は、ポップなバンドにはファイブだろという論理でつけました。

── 今回音源の名義がabetoji5(アベトウジファイブ)となっていますが、これはソロとはまた違うんでしょうか?

一応ソロなんですが、バンド形式でやってるものに関してはabetoji5ということになってます。音源の制作も、僕以外のメンバーとスタジオに入ってアレンジを一緒に考えてもらったりレコーディングにも参加してもらってます。

── abetoji5の名前の由来は何ですか?メンバーも5というわりには5人いないようですが。。。

これはもう、ベンフォールズファイブとかピチカートファイブとかポップなバンドにはファイブだろという論理でつけました(笑)自分でもダサイかなと思ってますが、バンド名の善し悪しは楽曲の善し悪しで変わると思っているので。メンバーは現在、ベース、キーボード、ドラムを入れた4人ですが、正直何人でも良いと思ってます。5人をこえても。前出の2バンドも全然5人じゃないですから。

最近ももクロとかの作曲をされているヒャダインさんにはまってます。

──それでは、音源について聞きたいのですが、レコーディングはどんな感じで進めたんですか?

まずは、僕1人でパソコンに向かってえんえんアレンジに頭を悩ませる日々が続きます。特に「ねぇBABY」なんて完全に着地点を見失ってしまい、迷子になった状態でメンバーに投げてしまいました。
バンドの時と違ってある程度までイメージを形にしてから、メンバーに渡してスタジオに入りました。そこから、僕に足りないものをみんなに補ってもらうという形で勧めました。

── 今回音源は自宅録音で行ったようですが。

音楽活動停止中にMacとLogicを購入して、ほそぼそと音を作ったりはしてたんです。そこで培ったもので、レコーディングできないかと思ってやったのが今回の音源です。正直プロのレコーディングエンジニアさんのような音にはならないですが、じっくり取り組めたり、自分の表現を追求できたのは良かったなと思ってます。ドラムも今回はレコーディングせずに全てループと打ち込みを使用しています。

── 1曲目の「OH MY GIRL」はカントリー調のシャッフルビートが軽快な曲ですね。

この曲は、実はずいぶん前3年くらい前からソロで弾き語りでやってた曲なんです。アレンジもその時点からカントリー調で思いついてました。それを今回形にした感じです。

──歌詞はSUNBEAMSでも多かったラブソングになっていますね。

歌詞はね、きっと女性には共感されないと思います(笑)僕らミュージシャンみたいに好きなことに熱中して彼女をほっぽらかしにしてしまう歌ですから。
宮崎駿監督の最終作「風立ちぬ」の堀越二郎に共感できないってい女性が多いみたいですが、まさにあれです。零戦の開発に一生懸命で嫁さんをほったらかしにしてしまっている彼の気持ちがわからなくもない(笑)でも、やっぱり大切なんですよね。彼女がいるから、自由になれる。やっぱ自分勝手ですよね。。。

── 2曲目の「黒い羽根」は今までの阿部統治では聞けなかったダークな曲調と歌詞になっているようですが。

こういう暗い曲はずいぶん前からやりたかったんですが、やらせてもらえなかったんです(笑)。SUNBEAMSは明るくポップな曲ってイメージがあったので、なかなかこういうのがやれなかった。けっこうゴスっぽい雰囲気って好きでいつかやりたいなと思ってて。歌詞も、もっと野心を見せた感じのものでもいいんじゃないかと思って。自分にも言い聞かせてますが、周りの意見に振り回されず、もっともっと自分の思うように行動しようというメッセージになっています。

──この曲はQ-BRICKでもともとやっていた曲だと聞きましたが。

そうなんです。もともとQ-BRICKでやろうとしてた曲で個人的には好きな曲だったんですけど、Q-BRICKの活動もとまってしまったので、弾き語りでやってたんですが、ライブで評判が良かったので入れてしまえと思ってレコーディングしました。本当はQ-BRICK版、abetoji5版とわけようとも思ったのですが、がっつりギターを歪ませた感じがやっぱりしっくりきてQ-BRICKでイメージしてたものと近いものがあがってしまいました。

── 最後に3曲目「ねぇBABY」は、お子さんについて歌った曲だとか。

はい、うちの双子の娘について歌った曲です。もともとは、記念になる曲をさらっと作ってみようくらいの軽いのりだったんですが、だんだん本格的になってきて音源にしてしまいました(笑)

── 曲のパーツ毎にどんどんアレンジが変化していく不思議な感じになっていますね。

そうですね。ぶっちゃけていうと最近ももクロとかの作曲をされているヒャダインさんにはまってまして。ヒャダインさんみたいなおもちゃ箱をひっくり返したみたいなアレンジの曲がやりたいと思ったのと、昔から大好きなJellyFishみたいなポップソングとしてのオーケストラアレンジをしてみたいのといろいろとごちゃまぜになって大変なことになってしまいました。
ほんと完成しないんじゃないかと思いましたが、何とか完成にこぎつけることができました。

共感できる仲間を見つけるために音楽や表現を発信しようという心境になってます。

── 今回3曲とも、全く違った感じの曲でバラエティーにとんでいるんですが、今後abetoji5としての音楽の方向性などは決まっているんでしょうか?

正直決まっていないです(笑)コンセプトとかはあとからついてくるかなと思ってて、とにかくやってみてから考えようというのが、今回のはじまりです。せっかくのソロ活動なんで、そんなに音楽性を絞りこまなくて良いかなと思ってます。メンバーも今後変わっていくかもしれないしいろんな変化を楽しみながらやれたらなと思っています。

── 今回の音源のジャケットはもしや。。。

そうです。うちの双子の娘の手です!(笑)これはやらせたんじゃなくて、たまたま2人がにぎにぎしたところを激写してジャケットとして使用しました。ちなみに裏ジャケは2人の遊んでいるおもちゃを写してみました。

── それでは、今回の音源への思いと、今後の活動について教えてください。

音源については、とにかく一生懸命作りました。そして僕が素直に好きなものを音にした感じです。共感してくれる人できない人いろいろと思いますが、共感できる人はきっと良い友達になれる人だと思います。誰かに好かれようというよりは、共感できる仲間を見つけるために音楽や表現を発信しようという心境になってます。
今年は、そういう意味でとにかくいろんな音楽を発信しつづけようと思っています。
abetoji5だけにとらわれずいろんな形態でやっていきますので、阿部統治とはどんなやつや?というところを感じてほしいなと思います。

babyepジャケット

baby ep 3曲入り 500円
1.oh my girl
2.黒い羽根
3.ねぇBABY

音源取り扱い:holiday records

試聴

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